今、私の手元に当時モスモス編集部から送られてきた1枚のコピーがある。
これをモスモス関連グッズ（コレクション）と呼んでいいのかどうかは疑問だが、
少なくとも私はそう思って残してある。そこにはこう書かれている
南無さんへ
君に挑戦するぞ
カクゴしときなさい。
ホーホホホホホホホ・・・
キミは「ピカゲラ」のときなかなかよい絵をかいたな。
でも私だって負けない、
コメントに「エッシャー」ってかいてあったのがきにくわないんだけど。
そう、「スポーツ新聞なら『岩出店に並ぶ快挙達成！』と書くであろう」と評された
私宛の挑戦状である。
しかし、これを受け取った当時の私は困惑した。
「おいおい、俺がエッシャーを自称したわけじゃないんだけど。
作品評にそう書いてあっただけじゃんよ。そもそもエッシャーってどんな画家だか知らんし。」
エッシャーという画家の名前は記憶に残ったが、だからといってどんな作品を残したのか
調べることもしなかった。反論しようかとも考えたが、結局それも実行しなかった。
「誤解だ」と言っても良かったのだが、私にはモスモスで誰かと競い合っているという
意識はなかったのである。私はただ苦笑するだけだった。
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