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モスモス−もう一人の自分を楽しめる場所−2話

ライター:空色のカンガルー


投稿して間もなく、編集部から手書きの手紙と、投稿記念のバッヂが送られてきました。
たくさんの作品が送られているだろうに、それに対して一つ一つこうした返事を書いているのは立派だなと思いました。
手紙には「初めての本格的作品に、思わず”うわぁ”と声をあげてしまいました。」とあって、
どうやら真面目な作品を送る場ではなかったことを知りました。
手紙にはさらに続けて、「4号は、そろそろしめ切りなので、そろそろそろりとはじまりそうです。」とあって、
そこまで読んで初めて「モスモス」真面目な雑誌ではなくて、投稿する人が”楽しむ”場であることを知ったのです。


さらに続けて、内容確認のためのコピー入りの手紙が来て、
発行に合わせて掲載された「モスモス4号」が届きました。
コピーでしかわからなかった他の入選作を見た時は、自分の勘違いに愕然としました。
1位の作品は、「牛蒡」と書いた線の一部が牛蒡の絵になっており、
それ以外の作品も、内容・書風とも、遊び心いっぱいのもので、
私の作品だけが妙に浮き上がってました。


そんなショックからか、課題が自分に合わなかったこともあって4号と5号では投稿しませんでした。
5号と6号は直接モスで入手しました。

そして6号では、「モスモス」と私の関係を決定づける課題と出会うのです。
それが「乱鳥漢和辞典」「お面屋開店」でした。

私は国語が好きだったので、まず「乱鳥〜」に目がいき、投稿してみることにしてみました。
そして、いくつかの漢字を考えて送ろうとしていた時、
たまたまそばに置いてあった「神田本の町」の紙袋が目に入りました。
紙袋に、開いた本の絵の上に「神田本の町」のロゴだけが印刷されたシンプルな図柄の紙袋でしたが、
私にはその図柄が何となく微笑んでいる人の顔のように見えたのです。

そういえば今度のモスではお面を募集してたな、よし、これをちょっとだけ手を加えて、
そうだ、紙袋はそのまま使って、目鼻口のところに穴を空けるだけで、頭からかぶるお面にしてしまおう、
でも、ただ穴を空けるだけでは手抜きだから、ヒゲのつもりで文字を書き加えよう、と考え、
ほんの数分間、カッターを使って穴を空けたりの細工をして、漢字と一緒に封筒に入れて送りました。

書道の時は、掲載されても反響が全くなかったので、今回も本名のまま送ってしまいました。

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